2017年6月8日木曜日

唄口と口元(フルートを吹く身体について③)

宮崎の街中にありました
先日、身体はリラックスしているけれど、身体(下腹~丹田)の支えを安定させて
バランスを取って動けるようにという話をしましたが、
もうひとつ、ぶれないようにしてほしいところがあります。


それは身体に接する唄口です。


身体全体の安定とバランスは下腹の支えですが、
その支えに乗っかって口元に当てる唄口は、楽器を吹く時の軸のようになります。


唄口を当てる位置、息の出る口元は、唇の形も骨格も腕の長さも人それぞれ違うし
また、吹いているうちに、いいなと思うところも変わってくると思いますが、
楽に、自然に音を出せると思うところが見つかったら、
その位置がふわふわして回転したりずり落ちたりしないように当てて下さい。


頭部管だけで音を出す時には頭部管の両端を持つので、
音の出るところが見つかったら唄口を安定するところに当てやすいけれど
フルートを組み立てて腕をのばして構えると、頭部管だけで口元に当てる時のようになかなか上手くいかない、、、?


息がきちんと的に当たるよう、出口(口元)と、的(唄口の位置)の関係が決まったら
息を取る時に頭が動いてもずれないけれど、指が自由に動かせて身体も固まらないよう
左人差し指付け根と右親指だけでなく、手首、肘、腕などでもバランスを取りながら
安定する楽器の支え方を自分なりに探しましょう。


アーチェリーの的がフワフワ風になびいていたり
ボウリングのピンがボウルを投げた時にいろんな位置に移動するものだったりしたら、、
どこを狙ったらいいのか、ただでさえ難しいものがより難しくなってしまいます。


唄口を口元にしっかり当てていないフルートも同じです。
アーチェリーの的、ボウリングのピンのように、狙いどころを定められるように
息の当たるところに安定させてあげて下さいね。

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